轻读日语

轻松读懂日语经典作品

ja-reading.com

轻松读懂日语,轻松阅读日语。在线阅读日语经典作品。支持在阅读过程中显示假名、查询生词、翻译句子。

みっつのかぎ

三つのかぎ

小川 未明

「赤い鳥」1925(大正14)年12月

N3 · 进阶 · 新字新假名 · 4,988 字 · 11 页

青空文庫

その光は、なかば土にうずもれているためか、それほどの強い輝きではなかったけれど、彼の注意をひくに十分だったのであります。

「なにが光っているのだろう?」と、若者は、その石垣のそばへ寄り添ってみました。そして、間から光っているものを掘り出すと、小さなかぎでありました。

「なにに使ったものだろう……。」と思いながら、よく見ますと、それには、3という番号がついていました。しかし、不思議なかぎのような気がして、それをふたたび捨てることができなかったのです。きっと、このかぎで開かれる箱か、なにかがあるにちがいない。もしそれを見いだしたなら、いま自分の抱いているような、すべての野心は遂げられるだろうというような気がしたのでした。

しかし、その秘密の箱は、どこにうずもれているかわからなかった。若者は、その日から、この昔の城跡やこの付近の町をたずね歩いて、黄金の箱の話を聞き出そうとしました。この若者は、なかなかの智慧者でありましたから、このかぎが、どんな金で造られていたかということを、すぐに見分けることができたのです。そして、このかぎを使って開けるほどの箱は、やはり黄金で造られた箱にちがいない。