轻读日语

轻松读懂日语经典作品

ja-reading.com

轻松读懂日语,轻松阅读日语。在线阅读日语经典作品。支持在阅读过程中显示假名、查询生词、翻译句子。

ふざいじぬし

不在地主

小林 多喜二

一~十一、十六「中央公論」1929(昭和4)年11月号、十二~十五(「戦い」の表題で。)「戦記」1929(昭和4)年12月号

N2 · 挑战 · 新字新假名 · 69,990 字 · 141 页

青空文庫

」

大きな声で前のに云うと、又ウハハハハハと笑った。

「ハハハハハハハハ。」――向うでも笑っている。

黙っていた阿部が、「伴さん、晩に管理さんのとこさ行ぐ時、一寸寄ってけねか?」と云った。

「ん、ん。」

伴は着物をまくって棒杭のような日焼けした、毛むじゃらの脛を出して、足をいたずらにブラブラさせたり、石を蹴ったりして歩いていた。

「のべ源」

「どうだ、健ちゃ。」後からのッぽの「のべ源」が声をかけた。

「あのどっちでもええ、一晩抱いて寝たらな。」

「何んだ、お前今迄かかって、そったら事考えていたのか。」

健は、初めて、ムカッムカッと云った。

「それんか他にあるか。」ニタニタ笑った。

のッぽの「のべ源」をS村の小作達は、時々山を下りて来る「熊」よりも恐ろしがっている。飲んだら「どんな事」でも平気でした。馬鹿力を出すので、どの小作だってかなわない。「のべ源」の乱暴をとめようとして、五、六人泥田に投げ込まれてしまった事がある。それに女に悪戯した。

酔いがさめると、手拭で頭をしばって、一日中寝た。

「俺ア何アんもしねえど。俺ア――俺だけア何んもしねえど!」

きまって、そう云いながら唸り続けた。