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ふしんあん

不審庵

太宰 治

以书信体回忆幼年学茶道的经历,多年后重新独自修习,感悟茶道真谛。太宰治借茶道抒发对人生、娱乐与交友的深刻见解,文风优雅又带自嘲。

N2 · 挑战 · 新字新假名 · 7,782 字 · 16 页

青空文庫

、床の掛軸を見上げ見下し、さらに大きく溜息をついて、さても見事、とわざとらしくないように小声で言うのである。ふりかえって主人に掛軸の因縁などを、にやにや笑ったりせず、仔細らしい顔をして尋ねると、主人はさらに大いに喜ぶのである。因縁を尋ねるとは言っても、あまり突込んだ質問は避けるべきである。どこから買ったか、値段はいくら、にせものじゃないか、借りて来たのだろうなどと、いやに疑い深くしつっこく尋ねるときらわれるのである。炉と釜と床の間をほめる事。これは最も大切である。これを忘れた者は茶客の資格が無いものと見なされて馬鹿を見る事になるのである。夏は炉のかわりに風炉を備えて置く事になっているが、風炉といっても、据風呂ではない。さすがに入浴の設備まではしていない。まあ、七輪の上品なものと思って居れば間違いはなかろう。風炉と釜と床の間、これに対して歎息を発し、次は炭手前の拝見である。主人が炉に炭をつぐのを、いざり寄って拝見して、またも深い溜息をもらす。さすがは、と言って膝を打って感嘆する人も昔はあったが、それはあまり大袈裟すぎるので、いまは、はやらない。溜息だけでよいのである。