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りこんについて
与謝野晶子評論集
与謝野 晶子
与謝野晶子『与謝野晶子評論集』。同一底本的分册已合并为一书。收入:離婚について、私の貞操観、三面一体の生活へ、平塚さんと私の論争、平塚・山川・山田三女史に答う、何故の出兵か。
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 50,402 字 · 100 页
文明の結果教育の結果は必ず婦人の目が開いて此処に到るべきものなのです。もしこれが悪いと致せば教育を普及せられた諸先生の方が悪いという事になりましょう。
常日頃私は今の女子教育がまだまだ真の文明教育の趣意に遠かっていると思っております。女子大学などと申す立派な名義の学校まで出来ながら、多数の生徒は何を習っているかといえば、良妻賢母主義の倫理と家政科と言う割烹の御稽古とが主になっております。教育家の考では自分が教育家となるために学問をして教育界の事の外には何も他の社会が解らず、使途のない人間になって一生を送られる如くに、一切の女を良妻賢母ばかりに仕立上る御積でしょうが、生憎な事には、女は妻となり母となる前に娘という華やかな若い時代があります。良妻賢母教育の前に先ず「令嬢教育」というものを何故施されないのか。女に早く年を寄らせようという主義の教育は無粋というよりむしろ惨酷でしょう。令嬢教育即ち娘として世に立つ大切な年頃の教育を主として授けず、御門違な人の妻となり母となった後の教育を一足飛に授けて置いて、女学生の不品行問題などが起ると責任を女学生に帰せられるのは甚しい不道理です。