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うぶやものがたり
与謝野晶子評論集
与謝野 晶子
与謝野晶子『与謝野晶子評論集』。同一底本的分册已合并为一书。收入:産屋物語、「女らしさ」とは何か、婦人と思想、女子の独立自営、鏡心灯語 抄、婦人改造と高等教育、私娼の撲滅について、選挙に対する婦人の希望、食糧騒動について、激動の中を行く、婦人も参政権を要求す、婦人改造の基礎的考察、教育の民主主義化を要求す、非人道的な講和条件、階級闘争の彼方へ、婦人指導者への抗議、新婦人協会の請願運動、文化学院の設立について。
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 116,383 字 · 233 页
近頃小説家や批評家の諸先生が、切端詰った人生という事を申されますが、世の中の男の方が果して産婦が経験するほどの命掛の大事に出会われるかどうか、それが私ども婦人の心では想像が附きません。切端詰った人生といえば「死刑前五分間」に優るものはないように思われますが、産婦は即ちしばしば「死刑前五分間」に面しております。いつも十字架に上って新しい人間の世界を創めているのは女です。花袋先生が近頃『女子文壇』で「女というものは男子から見と到底疑問である」と言われたのは御説の通であろうと存じますが、しかし「男子と女子とは生殖の途を外にして到底没交渉なのではないか」と言われたのは、私が前に「男が憎い」と申した理由を確めて男子の無情を示す事にはなりますが、「現実を客観する」事の出来る理性の明かな男の方が、人生における婦人の真の価値を闡明せられた事にはなりません。
婦人がなくて何処に人生が成立ちましょう。どうして男子が存在されましょう。この明かなる事実を御覧になる以上、男女の交渉が如何に切実で全体的であるかは申すまでもない事と存じます。「生殖の途を外にして到底没交渉なのではないか」