轻读日语

轻松读懂日语经典作品

ja-reading.com

轻松读懂日语,轻松阅读日语。在线阅读日语经典作品。支持在阅读过程中显示假名、查询生词、翻译句子。

いぎょ

中谷宇吉郎集 第七巻

中谷 宇吉郎

中谷宇吉郎『中谷宇吉郎集 第七巻』。同一底本的分册已合并为一书。收入:異魚、宇宙旅行の科学、科学と国境、塩の風趣、鳥井さんのことなど、若き日の思い出。

N2 · 挑战 · 新字新假名 · 54,841 字 · 111 页

青空文庫

当時のことを考えてみると、このごろの大都市の生活は、食生活と限らず、全般的にひどく向上したものだと、つくづく感ずることがある。

寄宿舎だけでなく、学校の校風全体が、ひどくスパルタ的であった。腹がへるので、外出の時にそばやうどんくらいは食べたいのであるが、生徒がそういう飲食店にはいったところが見つかると、停学をくうことになっていた。停学が二度重なると退学である。うどんもそばも一杯二銭であったが、これが最大の珍味なのである。しかし停学はこわいので、よほどの時でないと冒険はできなかった。年に一回寄宿舎の記念日があって、その時は、構内に模擬店が出て、うどんを売ってくれる。この時だけ天下晴れてうどんが食えるので、たいていは十杯ぐらい食う。二十五杯という例も、そう珍しくなかった。もっとも当時の五十銭は大金だったので、経済的の理由から、そういう男はそうたくさんはいなかった。

うどん屋へはいると停学になる学校だったから、制服なども毛織物などは全然禁止、全部小倉の詰襟ときまっていた。それに年中、麻のゲートルをつける規則になっていた。中村先生という名物の頑固な生徒監がいて、毎朝校門に立って一人一人生徒の服装検査をする。