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『せっかずせつ』のけんきゅう

中谷宇吉郎集 第二巻

中谷 宇吉郎

中谷宇吉郎『中谷宇吉郎集 第二巻』。同一底本的分册已合并为一书。收入:『雪華図説』の研究、『雪華図説』の研究後日譚、兎の耳、英国の物理学界と物理学者、温泉1、米粒の中の仏様、清々しさの研究の話、墨色、大謀網、長崎留学、鼠の湯治、民族的記憶の名残、室鰺、雪協議会の報告、真夏の日本海。

N2 · 挑战 · 新字新假名 · 83,098 字 · 172 页

青空文庫

それで土井利位の仕事も、蘭学の系統に属していたにはちがいないので、当時既にかなりすぐれた蘭学者であったところの泉石の助力がよほどあずかって力あったものと考えられるのである。東京科学博物館刊行の『江戸時代の科学』には、『雪華図説』の著者として、土井利位の代りに鷹見泉石の名が挙げられているくらいで、あるいはこの研究は主として泉石によって為され、刊行の際にその殿様であった土井利位の名を冠したものではないかと疑われるくらいである。『江戸時代の科学』に著者として泉石の名を挙げた理由は、其の後鷹見家の後裔、鷹見久太郎氏に会って尋ねたが分らなかった。詳しいことは後述の通りである。

こういう風に考えてくると『雪華図説』の研究をする場合には、どうしても鷹見泉石のことを詳しく知る必要がある。それで脇本さんに紹介を願って、一日帝大の美術史研究室に藤懸教授を訪ね、泉石の遺品を見せて貰い、かつ泉石のことについて色々の話を承った。きいて見ると、泉石は家老として非常にすぐれた人であったばかりでなく、蘭学者としても立派に一家をなしていたらしい。それに色々面白い話があり、特に崋山の泉石像のことや陶工道八の名前まで出てくるので、その話は『画説』