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『せっかずせつ』のけんきゅう
中谷宇吉郎集 第二巻
中谷 宇吉郎
中谷宇吉郎『中谷宇吉郎集 第二巻』。同一底本的分册已合并为一书。收入:『雪華図説』の研究、『雪華図説』の研究後日譚、兎の耳、英国の物理学界と物理学者、温泉1、米粒の中の仏様、清々しさの研究の話、墨色、大謀網、長崎留学、鼠の湯治、民族的記憶の名残、室鰺、雪協議会の報告、真夏の日本海。
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 83,098 字 · 172 页
核(蕊)が見えることが多い。多分結晶生成の途中、結晶の他の核が枝の一部に附著すると、そこから枝分れが生ずるものと思われる。この場合と限らず、一般に結晶の落下速度から計算すると、これらの結晶は少くとも二、三時間かかって出来たと思われ、特に比較的暖かい地方では、観測するまでにかなり変形していることが多いのである。
「第八図」のキャプション付きの図
第八図
第八図は広幅樹枝と称する型の一種で、樹枝状の枝の幅がかなり広い。水蒸気の供給多く、結晶が速く発達すると、枝は細くなる。この種の広幅樹枝の結晶は、前述の扇型と後述の完全樹枝状との中間の状態で出来たものと思われている。同図(A)の枝の外形は、(B)の種類の結晶の特徴をよく見たものであると思われる。
「第九図」のキャプション付きの図
第九図
第九図は完全樹枝状の結晶の例であって、この種のものを羊歯状と呼ぶことが多い。中心から六出している大枝から沢山の小枝が出ている。この小枝は皆六十度の角度で出ているので、従って各々の小枝は他の大枝と並行している。欧洲の昔の雪の記録でも、旧い頃例えばマグヌス(一五五〇年代)の頃はまだ此の小枝が六十度で分岐していることは知られなかったが、フック(一六六五年)の時代になると、その点が明かにされている。