轻读日语

轻松读懂日语经典作品

ja-reading.com

轻松读懂日语,轻松阅读日语。在线阅读日语经典作品。支持在阅读过程中显示假名、查询生词、翻译句子。

『せっかずせつ』のけんきゅう

中谷宇吉郎集 第二巻

中谷 宇吉郎

中谷宇吉郎『中谷宇吉郎集 第二巻』。同一底本的分册已合并为一书。收入:『雪華図説』の研究、『雪華図説』の研究後日譚、兎の耳、英国の物理学界と物理学者、温泉1、米粒の中の仏様、清々しさの研究の話、墨色、大謀網、長崎留学、鼠の湯治、民族的記憶の名残、室鰺、雪協議会の報告、真夏の日本海。

N2 · 挑战 · 新字新假名 · 83,098 字 · 172 页

青空文庫

て初めて気が付くかという位の差に帰するものらしい。それならば単に時間の問題であって、頭の悪いことは何も心配するほどのことではない。研究と限らず、どんな事業でも本当に良い仕事は一生の間にさういくつも出来るものではないのだから、まあゆっくり針金のはんだ付けでもしながら、研究室の内部の設備でも見廻して、独りで悦に入っているのも一つの趣味として看逃がせないことでもない。

米粒の中の仏様の問題になると、話は大分変ってくる。しかし研究生活などにも勉強している時と休んでいる時とが本質的に区別の出来ないものであるという見方があるとすると、米粒の中に仏様がいるというような迷信は早く打破しなくてはならないなど躍気になって主張するのも考えものである。畳の上にこぼれた米粒を拾って食べることは衛生上に危険であるとか、一粒の米を産出するに要する労力は殆んど零に近いとか、あるいはその一粒から得られる栄養価値は問題にならないという風な議論は一々もっともではあるが、あまり極端に人間の生活を衛生とか経済とか換算とかいう風に科学的にきざんで考えるのは、ある場合にはかえって本当の科学的の考え方から遠のいてしまうおそれもないでもない。