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『ケプロン・くろだのこうそう』について
中谷宇吉郎集 第八巻
中谷 宇吉郎
中谷宇吉郎『中谷宇吉郎集 第八巻』。同一底本的分册已合并为一书。收入:『ケプロン・黒田の構想』について、桂浜、北国の春、金鱗湖、高度八十マイル、写真と暮らした三十年、寅彦の遺跡、南極・北極・熱帯の雪、百科事典美談、北海道開発に消えた八百億円、母性愛の蟹、娘の結婚、雪の化石2、六三制を活かす道、ピーター・パン。
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 85,890 字 · 178 页
ところが、最近その校正を送って来たのを見て、ちょっと意外に感じたことがある。それは編集が非常に真面目に、かつ念入りにしてあるという点である。
まず人名であるが、普通われわれが見ている専門雑誌では、著者の名前は、略してあるのが通例である。例えば J. E. Church(積雪調査の創始者)とか、H. Weickmann(近年人工雪の実験をやっている人)とかいうふうになっていて、フル・ネームは書いていない。それで引用する方も仕方ないので、この略号で間に合わせておいた。
それからこれはちょっと耳新しいことであろうが、鼓型の雪の結晶を最初に発見した人は、「我考う、故に我あり」のデカルトである。またすべての結晶が六方晶系に属することを指摘したのは、「ケプラーの法則」のケプラーである。ケプラーやデカルトの名前を知らない人はいないだろうからと意識したわけではないが、あまりよく知られている名前なので、単に Kepler, Descartes と書いておいた。
ところが、この事典では、人名は全部完全形で書くことになっているらしく、一々 Johann Kepler, Ren※(アキュートアクセント付きE小文字) Descartes と直してあった。