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「ちぶさ」そうさくメモ

「乳房」創作メモ

宮本 百合子

「宮本百合子全集 第十八巻」新日本出版社、1981(昭和56)年5月30日

N2 · 挑战 · 新字新假名 · 5,439 字 · 12 页

青空文庫

「共産党っていうのは××をたおして、国をやって行こうという つまりロシアのようなものさ」

「うちの赤坊なんかまだこんなで 赤だって黒だっていいよ、こういうのは托児所へあずけて居ない」

「お前一体なんだ?」

「私かい? 私はツナやだよ」

「つなやって何でい」

「ツナやも知らないバカヤロー、つなやってのはヨイトマケさ」

「托児所へあずけさせないんなら 私ァここへ子供をおいてくよ」

「お前たち子供が可愛くないか」

「可愛いからこそ五十銭なり一円なりをボーにしておねがいに来た」

「托児所は子供をわるくする、そんなに托児所がいるなら、自分たちでやれ。」

「だって金がないから、労救のようにやって貰う」

デマをとばし

「総同盟のようなのならいい、あっちの人たちにやってもらえ」

かえって「総同盟って何さ」と云う。

九時から十一時までがんばり、行政学会のおかみさんにのこれと云う、七つの男の子をつれている。

「じゃ入ろう。坊や、じゃ二人で入ろうね」

「ウン」

もう一人の若いお母さんは赤坊を背負っている。

二十一日の朝 デモが出たあとへ文学新聞の人が来た。

その人がかけて行って、警察へ入るのを見届けてかえって来て、