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にさんのさんめいについて

二、三の山名について

木暮 理太郎

「霧の旅」1928(昭和3)年6月

N2 · 挑战 · 新字新假名 · 28,599 字 · 57 页

青空文庫

『日本書紀』にも幾通りかの所伝があり、皆多少の相違はあるけれども、※(「雨かんむり/龍」、第4水準2-91-91)神が火神の子であることは孰れも一致している。そして雷と大蛇と山の神とは同じものであると信じられていたことは、『日本書紀』の雄略天皇七年秋七月の少子部連螺羸の記事や、『日本霊異記』の得二雷之喜一令レ生レ子強力子縁の話や、三輪山伝説などが之を証明している、これは注意を要することである。坪井文学博士の所説に従えば、闇は蛇を意味するチアム語のクラン(Klan)より出で、梵語では之をナガラジヤ(Naga-raja)と呼び、訳して竜王という。クメール語ではナクラチ(Nakra※(キャロン付きC小文字、1-10-44))と訛っている。オガミは同じくクメール語のカム(Kham)にポリネシヤ語の持格の前置詞オを副えたものであろうということである、カムは国語の噛ムである。するとクラ、ナガ及オガミの三者は共に※蛇即ち竜神を意味する言葉である。ヲロチは同じく蛇の尊称であるチアム語のアラーチェイ(Ala※(キャロン付きC小文字、1-10-44)ei)がヲロチとなって残ったともいえるし、又国語では、霊妙な感じを起させるものを古代人はチと呼んでいた。