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ごかねんけいかくとソヴェトのげいじゅつ

五ヵ年計画とソヴェトの芸術

宮本 百合子

「ナップ」1931(昭和6)年1、2、4~8、10月号、「プロレタリア文学」1932(昭和7)年1月創刊号

N2 · 挑战 · 新字新假名 · 58,485 字 · 116 页

青空文庫

トポーロフの研究によるとソヴェト農民読者(この場合実際ではききてだが)は、何より先に作品の文章、言葉の面白さを追う。内容はそれから後の問題だ。

そういう意味でコンムーナ員たちが素晴らしい作品だと決定した各国のいろんな作品の中に、ホーマーの「オデッセイ」が入っているのは非常に面白い。ゴーリキーの小説をよんでもわかるようにロシアの農民は昔から、詩の形で書かれた長い物語を口づたえにして誦して来た。その伝統がハッキリここに現われていると思う。

現代のものでは、ニェヴェーロフの「パンの町・タシュケント」、カターエフの「使いこみした男」、ポドヤッチェフの「労働者の中」、セイフリナ「プラボナルーシチェリ」、リベディンスキー「一週間」その他。

詩人ではエセーニン、ウヤートキン、ベズィメンスキー等があげられている。

いくつかの作品に対してされた農民の批評の詳細が実例として示されているなかにパンフョーロフの「貧農組合」がある。

「貧農組合」は一九三〇年のロシア共産党大会のとき「ラップ」の代表キルションによって報告された四十何篇かのプロレタリア作品として優秀なものの一つに数えられている。