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ごかねんけいかくとソヴェトのげいじゅつ

五ヵ年計画とソヴェトの芸術

宮本 百合子

「ナップ」1931(昭和6)年1、2、4~8、10月号、「プロレタリア文学」1932(昭和7)年1月創刊号

N2 · 挑战 · 新字新假名 · 58,485 字 · 116 页

青空文庫

だが、若し必要な時が来れば、階級のために、いつでもこのペンを銃と持ちかえよう!」

一九三〇年三月二十四日、七十五万人の勤労者がモスクワでローマ旧教運動反対デモをやった。プロレタリア作家もこの示威に参加し、作家クラブではこの問題についての特別講演会が持たれた。プロレタリア作家たちは、この問題を段々科学的に考えはじめた。

プロレタリア作家は階級文化の前衛としてもとより、いざという時はペンを銃と持ちかえることを拒みはしないであろう。

彼等はペンの間に鋤やトラクターのハンドルを、電気モータアのスウイッチを把った。一九一七年――二一年の間に、銃をとってソヴェト権力を守ったその階級的経験から作家となった人々が沢山いるのだ。けれども、プロレタリア作家の階級的任務というものは、工場からの労働者、農村からの農業労働者と全く同じように、ただ赤軍に投じ、いろいろな軍事教育を受けるだけで満されるものであろうか?

プロレタリア作家はただペンを銃ともちかえるのではなくて、あるとき銃をもつにしても、それとともにあくまでペンを手ばなさないところに独特な役割があるのである。

階級闘争としての戦争=帝国主義の侵略に対して、社会主義を防衛する戦争においては、軍事司令部だけが働くのではない。