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ごかねんけいかくとソヴェトどうめいのぶんかてきひやく

五ヵ年計画とソヴェト同盟の文化的飛躍

宮本 百合子

「ナップ」1931(昭和6)年11月臨時号

N3 · 进阶 · 新字新假名 · 14,715 字 · 30 页

青空文庫

農村、都会とも、小学校はギリシア正教の僧侶に管理された。貧農、雇女の子供は中学にさえ入れなかった。猶太人を或る大学では拒絶した。

「十月」は、翻る赤旗とともに、すべてこういうプロレタリア、農民への重石をはねのけ、猛然と文盲撲滅をはじめた。工場の中、兵営の中、農村、町、ソヴェトの中、教会の中をもいとわず、共産青年同盟員やピオニェールが、アルファベットのカードをこしらえて、七十の爺さんや二十五のお神さんに字を教えはじめた。

それでも、一九二六年には(十二歳以上)五千七十七万千九百九十七人という尨大な文盲群がソヴェト同盟にあった。つまり、全人口に比べると、殆ど三人に一人当の文盲者という有様だった。帝政ロシア時代から農村の生活がどんなひどいものだったかは、この文盲群にふくまれる農民の夥しい数でわかる。五千七十七万千九百九十七人という文盲者中実に、四千五百九十一万六百五十一人が農村居住者だった。

国内戦を経て、勇ましい階級的闘士をウンと出した婦人の基本的文化も一般的に云えば低かった。証拠に、全文盲人員の中、三千四百五十七万六千百二十八人は文字のわからない勤労婦人だった。