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ごかいのまど

五階の窓

小酒井 不木

06 合作の六(終局)

N2 · 挑战 · 新字新假名 · 21,512 字 · 43 页

青空文庫

もうその時分、雪の日は暮れかけて、五百燭光の大電灯が白昼のごとく人々の顔を照らした。中央に置かれた大きな机の一方には警察の側の人が腰をかけ、他方には事件の関係者が腰を下ろした。隅のほうではストーブが盛んに燃えて室内は春のような暖かさであった。

最初に冬木刑事が事の次第を述べ、次に沖田刑事、次に探偵小説家の長谷川、次に新聞記者の山本がすでに読者諸君の知っておられることを、互いに相補いつつ述べるのであった。

その報告が終わると、恒藤主任は艶子のほうを向いて言った。

「瀬川さん、あなたが今朝、長谷川くんに話されたことには間違いはないですね?」

さっきからお蝶と舟木の間に腰をかけて、なんとなく落ち着かぬ顔をしていた艶子はちらっと長谷川のほうに目をやり、

「はあ」

と、かすかな声をしてうつむいた。

「それじゃ、野田が犯人だ。おいきみ、野田をここへ連れてきてくれたまえ」

と、主任は隅のほうに立っていた刑事に向かって言った。

「ちょっと待った」

と、署長が手で制した。そうして、恒藤主任のほうを向いて言った。

「きみはさっき、北川と野田を代わる代わる訊問したようだが、ぼくはまだその結果を聞いていない。