轻松读懂日语经典作品
ja-reading.com
轻松读懂日语,轻松阅读日语。在线阅读日语经典作品。支持在阅读过程中显示假名、查询生词、翻译句子。
きょうかのこむすめどうじょうじ
京鹿子娘道成寺
酒井 嘉七
「探偵春秋 第二巻第六号」春秋社、1937(昭和12)年6月
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 24,841 字 · 49 页
と進んで参りますと、踊りの気分はすっかりと変って参りまして、さすがに、自他ともに許した踊りの名手でございましょう。さす手、引く手、そうした、手踊の初々しさ、――たしか、岩井半四郎は六十四歳でござりましたが――それほどの年寄った踊り手とは見えないほどな手足、そうして、躯の微妙な振り、きまりきまりの、初々しいあでやかさ、どう見ましてもまだ春に目覚めぬ娘としか考えられぬほどで御座いまして、師匠から人間的な価値のないお方と、承り、憎しみも、蔑みもいたしているお方ではございますものの、ただ、うっとりと、その神技とも申してよいほどな芸の力に心うたれていたものでございます。
|○|
この、娘道成寺と申す所作事は、宝暦年間に、江戸の中村座で、中村富十郎が演じたものだそうでございまして、富十郎一代を通じての、一番の当り芸であった、と申します。何しろ、三十三年の間に十一度も勤めたそうでございまして、その度ごとに、大入をとったとか申します。所作の筋は、あの安珍清姫の伝説を脚色したものでございまして、ものの本には、次のようなことが記してございます。
×