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じんぞうにんげんせんしゃのきみつ
人造人間戦車の機密
海野 十三
――金博士シリーズ・2――
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 9,501 字 · 19 页
の苦が苦がしさを想い出し、すべて手硬い一方で押そうとするのであった。
しかし油学士は、反対であった。
「御心配は、御無用にねがいたい。天下に有名なるかの金博士の発明品に、作ってみて動かなかったり、組合わせてみて働かなかったり、そんなインチキなことがあろうはずはありません。現に、私が博士のところを辞しますときに、博士からこの人造人間戦車の模型を見せていただきましたが、実にうまく動きました。大したものでした」
「お前は、動かしてみたかね」
「はい。もちろん、上海では、やってみました。戦車を動かしますのは、渦巻気流式エンジンというもので、じつにすばらしいエンジンですな」
「渦巻気流式エンジンというと、どんなものじゃ」
「これは金博士の発明の中でも、第一級の発明だと思いますが、つまり、気流というものは、決して真直に進行しませんで、廻転するものですが、その廻転性を利用して、一種の摩擦電気を作るんですなあ。その電気でもって、こんどは宇宙線を歪まして……」
「ああ、もういい。渦巻気流を応用するものじゃと、かんたんにいえばよろしい」
頭が痛くなることは、頭の大きい醤主席にとっては、苦が手であった。