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じんぞうにんげんせんしゃのきみつ
人造人間戦車の機密
海野 十三
――金博士シリーズ・2――
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 9,501 字 · 19 页
もう人造人間をくりだしてもいいじゃろう」
「はい。只今、命令を出します」
命令は出た。
人造人間部隊は、たちまち一せいに手足をうごかして、前進を開始した。冷い灰白色の身体が、夕陽をうけて、きらきらと、眩しく輝く。
この人造人間は、精巧なる内燃機関で動くのであって、別に不思議はない。
人造人間部隊が粛々と行軍を開始して向ってきたので、原地人軍は、さすがにちょっと動揺を見せた。が、先登に立つ勇猛果敢な酋長は、槍を一段と高くふりまわして、部下を励ました。
人造人間部隊は、粛々と隊伍を組んで進む。どこか算盤玉が並んだ如くであった。
「おい、油学士。もう始めてよかろう。わしは早く見たいぞ。見て、まず安心をしたいのじゃ」
「はい。では、スイッチを入れましょう。まず第一のスイッチでは人造人間がばらばらと寄り、見事なスクラムを組んで戦車と化します」
「早くやれ!」
「では、――」
スイッチが入った。人造人間部隊は、その瞬間にさっとどよめいた。
がちゃがちゃがちゃん――と、まるで長い貨車の後から、機関車がぶつかったときのような音がした。と、なんという奇観、人造人間は、吾れ勝ちに、身体を曲げて車輪になるのがあるかと思うと、四五人横に寝て、鋼鈑となるものもある。