轻松读懂日语经典作品
ja-reading.com
轻松读懂日语,轻松阅读日语。在线阅读日语经典作品。支持在阅读过程中显示假名、查询生词、翻译句子。
じんぞうものがたり
人造物語
海野 十三
「新青年」1931(昭和6)年4月号
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 8,674 字 · 17 页
この人造犬は、足音をさせたり口笛を吹いたりすると、その音が送話器から電流を通じてモートルに働きかけ、その結果として犬は後退りをしながら「ウーウー」とうなる。うなり声はスピーカーによって大きくもなれば小さくもなる。というから泥棒よけにはあつらえ向きだ」とある。
いよいよ、油断も、隙もならぬ世の中となってきた。
* *
この種の人造人間は、いつから人間の脳裏に浮びあがったかというと、それは随分と古いものらしい。ギリシャ神話の中にもそれがあったように思う。
エデンの園で、アダムの肋骨を一本とってそれからイヴという美しい女を作り給うた、というのは、形式的には神様のなせる業ではあるようなものの、その考えは、無論、人間の頭脳から発生したことは言うまでもない。
古事記によると、我が国の神達は、盛んに国土を産み、いろいろ特殊の専門というか、技術を弁えられたさまざまの神々達を産むことに成功し給うたと書いてある。これも、人造人間の思想と見てさしつかえないであろうと思う。
* *
幼いとき、小学校の「山羊」という綽名のある校長さんから、面白いお伽噺をして貰ったが、その中で、最もよく覚えているのは、こんな噺であった。