轻松读懂日语经典作品
ja-reading.com
轻松读懂日语,轻松阅读日语。在线阅读日语经典作品。支持在阅读过程中显示假名、查询生词、翻译句子。
かめんのきょうふおう
仮面の恐怖王/電人M
江戸川 乱歩
江戸川乱歩『仮面の恐怖王/電人M』。同一底本的分册已合并为一书。收入:仮面の恐怖王、電人M。
N3 · 进阶 · 新字新假名 · 153,590 字 · 308 页
明智先生は留守でしたが、小林少年は事務所にいて、こころよく、相談にのってくれました。
「電人Mなら、ぼくはよく知ってるよ。いつか、あいつに日本橋のMビルへ呼びだされたことがある。そして、自動車で、月世界旅行の見世物のところまで追跡したんだよ。あのとき、ぼくは電人Mというのは見世物の広告に使われているのだと思ったが、やっぱり、そうじゃなかったんだね。あの月世界の見世物にだって、どんなたくらみがあるか、しれたもんじゃないよ。
電人Mは、きみのおとうさんの秘密を手に入れるために、きみをかどわかすつもりかもしれない。よしっ、ぼくたちがきみを守ってあげよう。
今夜にも、なにか起こるかもしれない。ぼくは森田君といっしょに、アケチ一号の自動車に乗って、きみの家の回りを守ってあげるよ。いざというときには、無電でパトロール・カーを呼ぶから、だいじょうぶだ。なにか起こっても、きっときみを助けてみせるよ。」
小林少年は、たのもしげに、約束するのでした。
さて、その晩のことです。遠藤博士邸に、またしても、ふしぎなことが起こりました。
もう九時を過ぎていました。研究室に閉じこもっている遠藤博士が、ちょっと茶の間へ行って、お茶をのんで、ひと休みしてから、また研究室へもどるために、廊下を歩いていますと、助手の木村青年と行きあいました