轻松读懂日语经典作品
ja-reading.com
轻松读懂日语,轻松阅读日语。在线阅读日语经典作品。支持在阅读过程中显示假名、查询生词、翻译句子。
さっかのみたかがくしゃのぶんがくてきかつどう
作家のみた科学者の文学的活動
宮本 百合子
「科学ペン」1937(昭和12)年10月号
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 8,638 字 · 17 页
「生」の科学と文学
随分古いことになるが、モウパッサンの小説に「生の誘惑」というのがあり、それを前田晁氏であったかが訳して出版された。私は十四五で、その小説を熱心に読んだ。なかに、パリの社交界で華美ないかがわしい生活を送っている女の娘が、樹の下の草にねころびながら、男の友達に本を読んで貰っている。美しい娘は草の上にはらばいになって手に草の葉をもち、そこにつたわって来ている一匹の蟻を眺めてそれと遊びながら、蟻の生活を書いた本を読んで貰っている。その光景がモウパッサン一流の筆致で活々と描かれていた。
ファブルの名を知ったのは、多分これがきっかけであったと思う。それから、ファブルの昆虫記をすこし読んだが、これは何冊も読みつづけることが出来なかった。どういうことが読みつづけられない原因か考えていなかったのであるが、昨年本ばかり読んで暮さなければならない生活に置かれていた間に再びファブルやその伝記「科学の詩人」にめぐり会い、科学と文学というものについて新しく感想を刺戟されたのであった。
ファブルの伝記をよむと、彼が同時代人であったチャールズ・ダアウィンの科学的方法、生活法に内心猛烈な反撥を蔵していたらしい。