轻读日语

轻松读懂日语经典作品

ja-reading.com

轻松读懂日语,轻松阅读日语。在线阅读日语经典作品。支持在阅读过程中显示假名、查询生词、翻译句子。

さっかのみたかがくしゃのぶんがくてきかつどう

作家のみた科学者の文学的活動

宮本 百合子

「科学ペン」1937(昭和12)年10月号

N2 · 挑战 · 新字新假名 · 8,638 字 · 17 页

青空文庫

道楽をするべきであると思う。それは科学者としての最小限の義務ではなかろうか。

科学と探偵小説

木々高太郎氏は、執筆する探偵小説によって賞をも得たことは周知であり、パヴロフの条件反射を専攻されている医博であることを知らぬものはない。同氏の『夜の翼』という探偵小説集が出ていて、それを読み、漠然とした愕きに似た心持を得た。多分『条件』という題で同氏には随筆集もある。それを読んでおらず、他の探偵小説集もよまず、只一冊だけについて物を云うのは、狭い結論をひき出すかもしれない。が、もし『夜の翼』が氏として余り確信のない作品集であるのならば又それはそれとして、失敗の中にあらわれている失敗の本質やその傾向がやはり観察の対象とされ得ると思う。

この集の巻頭にある「無罪の判決」の中には探求すべきいくつかの問題がかくされているのである。話の筋は、氏の得意とされる馴れの行動による知識人夫妻の悲劇的殺傷問題である。良人が兇器をもって不自然に死んだ妻の傍に立っていた。だから良人が手を下したのではないかという疑いは一応誰しも持つであろう。実際は誤った自殺であった。