轻读日语

轻松读懂日语经典作品

ja-reading.com

轻松读懂日语,轻松阅读日语。在线阅读日语经典作品。支持在阅读过程中显示假名、查询生词、翻译句子。

はいくはかくかいしかくあじわう

俳句はかく解しかく味う

高浜 虚子

「俳句は斯く解し斯く味ふ」新潮社、1918(大正7)年4月

N2 · 挑战 · 新字新假名 · 73,016 字 · 144 页

青空文庫

出代に早く親む子供かな    五城

前の嵐雪の句は、稚心に出て行く傭人のものあわれを感じたことを咏じたのであったが、この句はその裏で、新らしく来た傭人に子供というものは慣れやすいもので、早もう親んでいるのを咏じたのである。これもなかなか考えようによれば人生の哀れさを覚えさせる句である。去る傭人をあわれがる子供があわれか、来た傭人にすぐなじむ子供があわれか。どちらかとも言い兼ぬるのであるが、大人の目から見るとかえって後者の方がよけいに物あわれなような心持もするのである。

出代や父が年貢のとゞこほり    吾空

これはまた小説的の趣向を言ったもので、父の年貢が滞ったがために娘は奉公に出て、その幾分を助けることになったというのである。年貢が滞ったために初めて奉公に出たのでなくって、已に奉公に出ている娘のその貧しい実家では、今度父の年貢が滞って更に窮迫を重ねておる、その場合その娘は今までの奉公先はひまが出て今度新たに他の家に奉公すると言ったような場合を言ったものとしてもいいのである。要するにその出代る女の身の上を咏じたのがこの句の趣向である。この句の場合はこの女が出る方か入る方かは、たしかにどちらという事は出来ない。