轻松读懂日语经典作品
ja-reading.com
轻松读懂日语,轻松阅读日语。在线阅读日语经典作品。支持在阅读过程中显示假名、查询生词、翻译句子。
きょうだいのやまばと
兄弟のやまばと
小川 未明
「教育の世紀 4巻1号」1926(大正15)年1月
N3 · 进阶 · 新字新假名 · 3,975 字 · 8 页
」と、兄はいいました。
「そして、町では鉄砲で打ったりすると、かえって、その人間は、みんなから罰せられるということを、町のはとはいっていました。」と、弟がいいました。
母親は、だまって、二羽の子供のいうことを聞いていましたが、
「おまえたちは、そんな着物をきては、町などへゆけません。すぐに、山のはとだということがわかってしまいます。町の人は、山のはとは、殺してもいいということになっているのですよ。」といいました。
二羽の子ばとは、なるほど、自分たちの着物が、町のはとにくらべて、たしかに粗末であったことを思い出しました。けれど、母親のいうように、着物の粗末ときれいとによって、殺されたり、殺されなかったりすることが、あろう道理がないと考えて、母親の言を、そのまま信ずることはできませんでした。そして、翌日になると、町のはとと約束をしたことを思い出して、母親には、じきに帰ってくるからといって、二羽の子ばとは、ふたたび海辺の方を指して飛んできたのであります。
町のはとは、もうとっくに、そこへきて山の兄弟のはとのやってくるのを待っていました。その日、海の白い波は、気づかわしげに、三羽のはとのようすをながめていましたが、そのうちに三羽のはとは、町の空を指して飛んでゆきました。