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ふたたび「かがくのれきしてきしゃかいてきせいやく」について
再び「科学の歴史的社会的制約」に就いて
戸坂 潤
――岡邦雄氏に答える――
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 6,895 字 · 14 页
二
なお、私が所謂「応用科学の考察を棄て」たのは、それが階級性の考察に基いてこそ最も適切に考察されるべきであって、遂に夫が階級性の概念の基礎とはならないと考えただけの理由からに過ぎない。科学の階級性は科学の応用よりも広く深い問題である。科学の階級性とは人々の想像する処とは異って、科学の応用性に於て主として見出されるものではない。元来、社会科学の如きものに於ては、応用などという概念はなり立たない。なぜならそこでは理論と政策とが一つ――但し絶対的にではなくして弁証法的に一つ――であるから。応用という概念がなり立つのはただ自然科学に於てのみであろう、それは自然科学が第四の階級性を持たないことの一つの現われに外ならない。
二
岡氏は「自然科学に特有な二重性」、それに於ける自然と歴史(社会)との特有な対立、を承認しない。その理由は、「社会科学と雖も社会的存在ではありながら自然の裡に自然物として生きる人間を、その人間の実践を、対象とする」、からである。
先ず始めにこの理由を見ると、人間の実践とは、「自然物として生きる人間」の行う仕事であるように見える。処が「人間は、一面に於て動物(自然)としての人間として」