轻读日语

轻松读懂日语经典作品

ja-reading.com

轻松读懂日语,轻松阅读日语。在线阅读日语经典作品。支持在阅读过程中显示假名、查询生词、翻译句子。

はんしちとりものちょう

半七捕物帳

岡本 綺堂

09 春の雪解

N2 · 挑战 · 新字新假名 · 15,208 字 · 30 页

青空文庫

この二、三日はさしかかった用もないので、半七は午飯をすませるとすぐに家を出た。庄太のたよりを何時までもぼんやり待っていられないと思ったので、彼は雪解け路をたどって金杉へ出かけた。徳寿の家をたずねて、彼をそっと呼び出すと、徳寿はすぐに出て来た。

「路のわるいのに気の毒だが、このあいだのところまで来てくれねえか。おれが手を引いてやるから」

「なに、大丈夫でございます」

屋敷と寺の間をぬけて、二人は雪の残っている田圃路に立った。

「早速だが、その後に辰伊勢の寮へ行ったかえ」と、半七は訊いた。

「どうしまして」と、徳寿は頭を振った。「それにお時さんの方でも根負けがしたと見えて、もう無理に呼び込もうともしませんから、わたくしの方でも仕合わせでございます。それに辰伊勢の店の方で聞きますと、お時さんももう暇を出されるんだとかいうことです。ところが、お時さんの方じゃあ容易に動かないというので、なんだか内輪ではごたごたしているようでございますよ」

「お時という女の家はどこだえ」

「本所だとかいうことですが、わたくしもよく存じません」

「そうか。路の悪いのにわざわざ呼び出して済まなかった。