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あやうし せんすいかんのひみつ

危し‼ 潜水艦の秘密

山本 周五郎

「少年少女譚海」1930(昭和5)年7月

N2 · 挑战 · 新字新假名 · 8,819 字 · 18 页

青空文庫

逃げるようだったら発砲しても構いません。――それから父様と大佐は僕についてきて下さい。追跡です※(感嘆符二つ、1-8-75)」

そして脱兎のように書斎を駈け出した。少将の自家用自動車に乗りこんだ時、龍介君は運転手に命じた。

「浦賀へ、フルスピイドだ、エンジンの焼切れるまで走りたまえ※(感嘆符二つ、1-8-75)」

自動車が玄関を滑り出て、門をまわろうとした時、植込みの蔭から一人の怪漢が走り出て、ひらりと自動車の後ろに飛びのったことは、誰も気がつかなかった。

「さ龍介、全体これはどういうわけだか話してくれ、浦賀までにはたっぷり時間があるだろう」自動車が東海道へ出ると、春田博士がそういって息子の方を見返った。

「そうですね、ではかい摘んで話しましょう」そして龍介君は話し出した。――龍介君は友達からわたされた暗号文の○の部分に字を当嵌めただけで博士の実験を手伝うために実験室へいった。そして実験が始まった時どこかでリリリリという微かな音がするのに気づいた、最初はそれが何の音だか分らなかったが、どうもそれは映画を写す時の撮影機のクランクの音に似ていると思った。とたんに気づいたのは、例の暗号文、「サツエイ ハ ヨル八時三十分」