轻读日语

轻松读懂日语经典作品

ja-reading.com

轻松读懂日语,轻松阅读日语。在线阅读日语经典作品。支持在阅读过程中显示假名、查询生词、翻译句子。

はんこう

反抗

豊島 与志雄

「国民新聞」1921(大正10)年8月4日~11月25日

N2 · 挑战 · 新字新假名 · 140,121 字 · 282 页

青空文庫

思いあぐんだ末には、ただ保子のことがしみじみと考えられた。

野村からはやがて、「労働組合と労働者」を送ってきた。周平は一寸覗いてみて驚いた。文章がいやにひねくれてる上に、自分の知識の範囲外のことなので、理解するのが非常に困難だった。更にそれを日本文になおすとなると、やたらに出てくる経済上の言葉を、どう訳していいか分らなかった。その上彼は、英語と独逸語しか知らなかった。中に出てくる仏語や伊語を大学の誰彼に聞くのも大変だった。彼はその文章に少し馴れるために、三日もかかってざっと通読してみた。――労働組合は、初め資本家に対する労働者の自己防衛機関として出来たものだが、次に共済機関となり、一転して戦闘機関となった。そして、戦闘の勝利と共に解体す可きものである。なぜなら、勝利の後に労働者は、個人として小資本家になるか、或は団体として大資本家になるを以て、組合は畢竟資本家の組合になる運命にあるからである。この危機を救済せんがためには、財を個人もしくは個人の団体より解放しなければならない。換言すれば、所有の観念を根柢より覆してかからなければならない。――というのが大体の論旨らしかった。