轻松读懂日语经典作品
ja-reading.com
轻松读懂日语,轻松阅读日语。在线阅读日语经典作品。支持在阅读过程中显示假名、查询生词、翻译句子。
こくをみる
古句を観る
柴田 宵曲
在线阅读柴田 宵曲《古句を観る(こくをみる)》,假名注音日语阅读。JLPT N2,点词查义。
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 166,028 字 · 333 页
「桜がり」とあるだけで、この場所は明瞭でないから、他は想像で補うより仕方がない。寺か何かの高い縁であれば、ぶら下げるということも適切なような気がするが、それもそういう気がするまでである。泥足だから上へ上るわけに行かず、ぶらりと縁から垂れている。そこに草臥れた様子も窺われる。
桜狩中の一瑣事を捉えたのである。
寐はぐれるあけぼの白し梅の花 無笛
「寐はぐれる」は今普通に「寐そびれる」などというのに同じであろう。眠りそこねてぐずぐずしているうちに、いつの間にか夜が明けかかった。この句では梅の咲いている場所はわからぬが、それは漠然たる古句の常として、強いて穿鑿するにも及ぶまい。寐はぐれた、眠りそこねた暁の空気の中に、梅の花を認めたというだけのことである。
「白し」はしらしら明にかかる言葉かと思うが、この梅はやはり白梅のような気がする。
普請場にうぐひす鳴や朝日和 芙雀
市井の鶯というほどではなくとも、人寰を離れざる世界である。普請場小景というところであるが、鑿や手斧の音が盛にしはじめては、如何に来馴れた鶯でも、近づいて啼くほどにはなるまい。先ず大工たちがやって来て、焚火でもしている位の時間かと思う。