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「こりゅうきゅう」
古琉球
伊波 普猷
伊波普猷『古琉球』。同一底本的分册已合并为一书。收入:「古琉球」自序、「古琉球」改版に際して、琉球史の趨勢、浦添考、沖縄人の最大欠点、進化論より見たる沖縄の廃藩置県、土塊石片録。
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 29,421 字 · 61 页
三
仏教はこの時始めて沖縄に入ったのである。袋中の『琉球神道記』によれば、いわゆる琉球固有の文字の発明された所も浦添である。また「琉球文にて記せる最後の金石文」の立っているようどれも此処にある。英祖の統は五伝して西威に至って衰えた。殆んど百年の間である。これに代って琉球の中山に君臨したのもやはり浦添の人で、時の浦添按司察度(ヂヤナモイ)である。ここで誰れでも気のつく事は、浦添の人が一たび首里おやぐに(首里の都)に入ると百年経たずで腐敗して、新しい浦添の人がこれに代ることである。とにかく沖縄史の幕が開けてから尚巴志が三山を統一するまで、およそ三百年の間首里おやぐにで繁昌したのは浦添の人であった。実に「きこゑうらおそいや(名高き浦添は)あぢの(按司の)すでおやぐに(産地)」であった。思うに浦添は首里の出来ない以前に於ては沖縄島の中心であったろう。以上の歴史的事実で浦添に国を治むる所という意味のあることはわかりかけたが、次に浦添の歴史地理を調べて結論を急ごう。
三
案ずるに沖縄の港は牧那渡、泊、那覇という順に開けたのであろう。察度王時代に牧湊が中山で重要な港であったことは、『中山世鑑』