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よしだしょういん

吉田松陰

徳富 蘇峰

「国民之友」1892(明治25)年5月~9月

N2 · 挑战 · 新字新假名 · 135,622 字 · 269 页

青空文庫

万二、公大同じく拝呈す。

日本嘉永七年甲寅三月十一日

別啓

本書内に開列懇請する所は、生らこれを思うこと累日、多方に策を求む。横浜にありては、曾て商漁の船隻をい暗夜に乗じて貴船に近づかんと欲す。而れども地方の巡邏甚だ密にして、官船を除くの外、一切近づき前むを許さず、これがために踟す。貴船当にこの地に来るべしと聞き、期に先んじて来り待ち、一小舟を掠めて以て貴舟に近づかんと欲すれども未だ能わず。因って願わくは貴船の各大員合議して、請う所を許允せられなば、則ち明夜初更を以て号を約と為し、脚船一隻を発して横浜応接館以東二十許町、海岸絶危し、人家無き処に至りて、生らを邀えられよ。生ら固より応に約に先んじて該地に到り、生ら点火を待ちて信と為す。切に約信違うことなく、生らの望む所に副われんことを祈る。

三月十一日

重之助ともに周旋致し候えども異船へ近寄るべき手段これ無く、その内下田港へ相廻り候に付き、同所へ罷越し、異人上陸を見受け書翰並に別啓の策を投じ置き、

この時の別啓「請う所を許允し」以下を左の如く改作す。

則ち明夜人定後脚船一隻を発し、柿崎村海浜の人家無き処に至りて、生らを邀えられよ。