轻读日语

轻松读懂日语经典作品

ja-reading.com

轻松读懂日语,轻松阅读日语。在线阅读日语经典作品。支持在阅读过程中显示假名、查询生词、翻译句子。

ちていせんしゃのかいじん

地底戦車の怪人

海野 十三

「ラヂオ子供の時間」(「地底戦車兵の冒険」のタイトルで。)1940(昭和15)年2月~

N2 · 挑战 · 新字新假名 · 55,000 字 · 111 页

青空文庫

これをお二人さんは、ききたいとおっしゃるのですか。さあ、何といったら、一等わかりやすいでしょうね。そうですなあ、まあ、僕の名前は、黄いろい幽霊といっておきましょう」

二人は、幽霊ということばを聞くと、ぞっとして、首をちぢめた。

「黄いろい幽霊が、こんな戦車の中に、なに用があるのか」

パイ軍曹は、やっと、これだけのこえを出した。

「用事は、いろいろありますがね、まず第一は、お二人さんが召し上った林檎の代金を、こっちへもらいたいのですよ」

「林檎の代金、すると、あの林檎は、君の……」

「そうです。僕が持ってきた林檎です。さあ金を払ってくれますか。おやすくしておきますよ」

黄いろい幽霊は、くそおちつきにおちついている。

「金なんか、ない。たとい、あっても誰が払うものか」

パイ軍曹が、断然いいきると、黄いろい幽霊のもっている機関銃の銃口が、パイ軍曹の鼻さきへ、ぬーっと、のびてきた。

「お払いになった方が、おためですよ。お金がなければ、他の品物でもよろしゅうございますが……。ぐずぐずしないでください。では、只今、いただきに、うかがいましょう」

黄いろい幽霊は、パイ軍曹とピート一等兵のそばへ、そろそろと、よってきた。