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てんぐ

天狗

太宰 治

从一句夏日俳句开始,太宰治一路点评芭蕉、去来等人的附合,毫不客气地指出哪里妙哪里烂,读起来像听朋友吐槽名作。

N2 · 挑战 · 新字新假名 · 3,751 字 · 8 页

青空文庫

去来を、いじめている。からかっているようにさえ見える。此筋は銀も見知らず不自由さよ。この句を渡されて、去来先生、大いにまごつき、けれども、うむと真面目にうなずき、ただどひやうしに長き脇指。この間の両者の心理、目に見えるような気がする。とにかく、この長脇指が出たので滅茶苦茶になった。凡兆は笑いを噛み殺しながら、

草むらに蛙こはがる夕まぐれ

と附けた。あきらかに駄句である。猿簑の凡兆の句には一つの駄句もない、すべて佳句である、と言っている人もあるが、そんな事は無い。やっぱり、駄句のほうが多い。佳句が、そんなに多かったら、芭蕉も凡兆の弟子になったであろう。芭蕉だって、名句が十あるかどうか、あやしいものだ。俳句は、楽焼や墨流しに似ているところがあって、人意のままにならぬところがあるものだ。失敗作が百あって、やっと一つの成功作が出来る。出来たら、それもいいほうで、一つも出来ぬほうが多いと思う。なにせ、十七文字なのだから。草むらに蛙こはがる夕まぐれ。下品ではないが安直すぎた。ほんのおつき合い。間に合せだ。

蕗の芽とりに行燈ゆりけす

芭蕉がそれに続けた。これも、ほんのおつき合い。