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たいようけいとうのめつぼう

太陽系統の滅亡

木村 小舟

「冒険世界」1907(明治40)5月

N2 · 挑战 · 新字新假名 · 7,244 字 · 15 页

青空文庫

死せる地球、及び他の惑星は、瀕死の太陽を囲繞して、暫しは哀れを止むるが、その太陽が中心迄、冷えきった時は、宇宙の一辺には、偉大なる怪球どもの残骸が横たわって、見るも無慚なる有様となる」

時に一人は叫んだ。

「君よ、太陽系はかくのごとくして全く滅亡に帰し、再びその生を回復し能わぬか」

彼は殆ど絶望の涙を湛えて、弁士の確答を促したのであった。

「憂うるなかれ、宇宙の万物は、すべて流転輪廻の法則の下に存在するのである、即ち滅亡せる太陽系統は、或る時機に於て、必ず復活すべきことは、何人といえども否定し得ないであろう、君よ今まさに滅亡せんとする我世界は、悠久の過去に於て、すでに幾度も生滅を繰返したのである」

彼はかく述ぶるとともに、暫時その咽喉を湿すべく、冷水の杯を手にしたのであったが、かかる分秒時とも、彼らの聴衆は静かに俟つだけの時間を有さなかったのである。

「弁士! 滅びたる我世界は、何年の後に復活すべきや、かつ如何なる動機に依って燦然たる光輝を放つに至るか、希くは不安なる吾らが胸に一縷の光を望ませて下さい」

と、これもまた救世主の前に叩頭する