轻松读懂日语经典作品
ja-reading.com
轻松读懂日语,轻松阅读日语。在线阅读日语经典作品。支持在阅读过程中显示假名、查询生词、翻译句子。
つまのざ
妻の座
壺井 栄
「新日本文学」1947(昭和22)年8月、1949(昭和24)年2月~4月、7月
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 82,695 字 · 165 页
ツルエさんときたら父親のような夫をすきになれたのだろうか。あきらめたのだろうか。夫にきらわれながら我慢を重ねている女房にまけて男の方で家を出ていったおつじさんというあわれな女もある。みんな、もう再び家や夫を離れようとは考えぬらしく、表面おだやかに暮してはいるが、果してどうなのだろう。僅か三四人の例でさえ、女の場合の条件の下落に気がつくのだ。女の立場のかなしさは日本の女の大昔からうけついできている不幸である。閑子はそれを考えて、千枝をまで動かそうとしているのだろうか。それとも野村と離別してみて、何かが心に生れてきたのだろうか。しかし、しかし、もうおそいのだ。別れぬ先に問題は粉みじんに割れてしまっていたのだ。それが分らず、ミネが何ともしてくれないと思って千枝のところに行ったのだろう。千枝はあきらめて帰っていった。不自由な足を引きずるようにして、千枝は帰った。一晩泊って休んでゆけとすすめたが、終列車に間に合うように出かけた。夫が駅まで迎えにでているからといって。千枝のびっこはきたときよりもひどくなっているのにミネは気がついた。しかしたってとめることはしなかった。