轻松读懂日语经典作品
ja-reading.com
轻松读懂日语,轻松阅读日语。在线阅读日语经典作品。支持在阅读过程中显示假名、查询生词、翻译句子。
ふじんのいっぴょう
婦人の一票
宮本 百合子
「毎日新聞」1946(昭和21)年4月8日号
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 1,352 字 · 3 页
その議会は「議会内における多数」という一握りの少数者の力で日本をこの有様にした。七十万人近くを殺し八百三十余万人の戦災者を出し、未亡人と遺児たちを作った。
私たちの人間らしいやりかたには、今はまだ小さくとも、納得出来る力を、自分たちのものとして守り立てて大きくして行くところにある。赤坊は、すぐものの役に立たない。資本家たちは手っとり早く役に立つ青年、婦人をしぼって来た。しかし母である女は、小さい希望を大きくもり立ててゆく愛と粘りづよさをもって、一人の子をも育てて来ているのである。私たち女が、目前の出来上っている力にだらしなく屈しては、ろくなことはない。事大主義にまけない、それが民主の第一歩であることを、私たちは心得ているのである。
第二に、婦人は婦人へ、ということも眉つばものと思われる。主人が戦犯で資格がないので、細君が身代り候補に立っている。そういう人が大分ある。また良人の地盤というものに支えられて立っている人々も少くない。旧政権の時代、買収でかためて来た「地盤」をそのまま利用して、今日演説会へ来るものには種を袋へ入れてやったり、胡麻をやったり、タバコ、マッチという機微をうがった餌を出している。