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ふじんざっしのもんだい
婦人雑誌の問題
宮本 百合子
「プロレタリア文化」1932(昭和7)年3月号
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 6,239 字 · 13 页
「七五三」「新学期」「盆」「結婚月」などに占められている。これらの月、全日本のブルジョア婦人雑誌は同一の題目を編輯主題として、たがいに猛烈な競争をやり、附録をいくつもつけてダンピング的販売政策をとるのである。失業、賃下げ、次第次第の労働強化と工場・農村で闘っている恐慌下の勤労大衆の妻、娘の生活にとって、これらのブルジョア婦人雑誌の浮立った内容は何のかかわりがあろう!
ブルジョア婦人雑誌の編輯暦は、普通去年も今年も一昨年もその順序においては変ることがない。三月にさえなれば「雛」「花見衣装」「新入学の子を持つ母親へ」という題目が、ブルジョア文化そのものの無気力を反映して反覆されるのである。けれども、その眠たげな反覆の間にも、反覆される主題の扱いかたに、最近は明らかな螺旋的推移が認められる。グラビヤの流行結髪の型がいつか推移しているばかりでない。調理案内に、名流婦人訪問記に、英雄伝、特別読物などに、ブルジョア文化のファッシズムへの前進が照りかえしている。昨今は営業政策の一つとして、婦人公論にしろ婦女界にしろ、恒常的な読者会を組織し、直接配布網の確立に努力している。