轻松读懂日语经典作品
ja-reading.com
轻松读懂日语,轻松阅读日语。在线阅读日语经典作品。支持在阅读过程中显示假名、查询生词、翻译句子。
あんじゅうこん
安重根
谷 譲次
――十四の場面――
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 49,548 字 · 100 页
安重根 手? 僕の手がどうかしていますか。
ニイナ どうかしていますかって、顫えてるじゃないの、そんなに。
安重根はニイナへ背中を向けて、自分の手を凝視める。自嘲的に爆笑する。
安重根 (手を見ながら)そうですかねえ。そんなに、そんなに顫えていますかねえ。はっはっは、こいつあお笑い草だ。
ニイナ 笑いごっちゃありませんわ。まるで中気病みですわ。水の容物を持たしたら、すっかりこぼしてしまいますわ。
安重根はふっと沈思する。
ニイナ (何事も知らぬ気に)あたしなんかにはいっこう解りませんけれど、それでも、いま安さんが立役者だということは、女の感というもので知れますわ。うちの曹道先なども、この間じゅうから、今日か明日かと安重根さんの来るのを待ったことと言ったら、そりゃあおかしいようでしたわ。
安重根は手摺りに倚って空を仰いでいる。
ニイナ そんなに持てている安さんじゃあないの。何をくよくよしているんでしょう。ねえ、安さん、そんなことでは――。
安重根 (どきりとして顔を上げて、鋭く)何です。
ニイナ まあ、なんて怖い顔! そんなことでは柳さんに逃げられてしまうって言うのよ。