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ずいひつ よせばやし
寄席囃子 正岡容寄席随筆集
正岡 容
正岡容『寄席囃子 正岡容寄席随筆集』。同一底本的分册已合并为一书。收入:随筆 寄席囃子、艶色落語講談鑑賞、随筆 寄席風俗、寄席行灯、わが寄席青春録。
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 112,259 字 · 222 页
今に私が先代桂三木助氏を、わが人生行路の恩人のひとりとするゆえんである。
この前後、師父圓馬と難波駅近くで口論格闘して号泣したこと、霙の一夜中の島公会堂で大辻司郎君と乱闘したことはじめ、帰京後何年かの落語家生活までを具さに書いてそれで前後四回に纒め上げるつもりでいたところ、どうしてどうしていざ書いてみたら私の腹案の半分も来ないうち、予定の四回が終わってしまった。でもこれ以上あまりながながと続けることも御迷惑であろうと思う。
※(歌記号、1-3-28)あまりながいは皆さんお飽き、ちょいとここらで変わりまアす――華やかなりし昔日の音曲師は、三好も万橘もかしくも鯉かんも勝次郎も歌六も、その高座の最後において楽屋の大太鼓、小太鼓賑やかに、よくこんな甚句を諷っては、瓢々と下りていった。いでや私もその顰に倣って、以後はまた他日を期することとしよう。
続わが寄席青春録
第一話 正蔵君 金馬君 米若君
私が正式に東京に帰ってきたのは昭和四年の春だった。つまり四年めに故郷の土を踏んだわけであるが、宝塚スターの恋愛時代だった大正大震災前後も一年の半分は下阪していたのだったから、今度の帰京はずいぶん久しいもののように思えた。