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しょうらいのにほん

将来の日本

徳富 蘇峰

04 将来の日本

N2 · 挑战 · 新字新假名 · 122,399 字 · 240 页

青空文庫

ざるべからず。けだしわが国の耕地なるものは四五〇万七四七四町四反四畝一六歩にして、すなわち全面積に対する比例百につき十二を占むるの割合にして、かの桑圃茶圃なるものはこれを合算するに、一五万二一九八町二反三畝歩なれば、慨するにすなわち耕地の三十分の一より出でず。吾人はこれを希望す、もし今日よりしてかの封建世界の訓言たるいかなる場合にても決して一国生活の必要を他に仰ぐべからずという固陋なる悪習を去り、天地広大、四海兄弟、天の時に従い、地の利に随い、分業の便宜をば世界を通じて適用するの自由貿易主義に則り、この耕地はもとより山腹水涯、ことごとく桑園茶圃ならざるはなく、わが邦を挙げて養蚕の世界、生糸の故郷となさばわが邦の繁栄もまた期すべきなり。

ウールジー氏曰く「土地の肥瘠は人民の職業のいかんを制すべく、人民職業のいかんはまたもってその政治のいかんを制すべし」と。実にしかり。わが邦の地味はわが人民をして生産者たらしめんとす。おもうにわが生産的の職業はまた平民国となすべきかな。

〔第三〕形勢。頼襄曰く「余かつて東西を歴遊し、その山河起伏するところを考え、おもえらくわが邦の地脈東北より来たりて、ようやく西すればようやく小なり。