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しょうぐん

将軍

芥川 竜之介

明治37年黎明,一队士兵带着白襷奔赴死亡战场,路上有人抱怨荣誉换不来酒钱。想要活命的士兵与悲壮的命运冲突,你会怎么选?

N2 · 挑战 · 新字新假名 · 14,852 字 · 31 页

青空文庫

「誰のためにですか?」

「誰と云う事もないが、――我々始めN閣下の最後の顔は見たいじゃないか?」

「それは少くともN将軍は、考うべき事ではないと思うのです。僕は将軍の自殺した気もちは、幾分かわかるような気がします。しかし写真をとったのはわかりません。まさか死後その写真が、どこの店頭にも飾られる事を、――」

少将はほとんど、憤然と、青年の言葉を遮った。

「それは酷だ。閣下はそんな俗人じゃない。徹頭徹尾至誠の人だ。」

しかし青年は不相変、顔色も声も落着いていた。

「無論俗人じゃなかったでしょう。至誠の人だった事も想像出来ます。ただその至誠が僕等には、どうもはっきりのみこめないのです。僕等より後の人間には、なおさら通じるとは思われません。……」

父と子とはしばらくの間、気まずい沈黙を続けていた。

「時代の違いだね。」

少将はやっとつけ加えた。

「ええ、まあ、――」

青年はこう云いかけたなり、ちょいと窓の外のけはいに、耳を傾けるような眼つきになった。

「雨ですね。お父さん。」

「雨?」

少将は足を伸ばしたまま、嬉しそうに話頭を転換した。

「また榲が落ちなければ好いが、……」