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しょうもんだいだいもんだい

小問題大問題

佐々木 邦

「現代」大日本雄辯會講談社、1927(昭和2)年6月

N2 · 挑战 · 新字新假名 · 10,957 字 · 23 页

青空文庫

これから何年生きてるのか知らないが、毎月一度ずつこんな目に遇うんじゃ遣り切れないと子供心にも考えたよ」

「僕はバリカンでも厭やでした」

と切れ目/\に必ず然るべく相槌を打つものがある。

「然うだろう。ところが昨今は何うだね? 散髪に行って綺麗になって来るのが楽しみじゃないか? 我輩は老人だから諦めているが、諸君は励みがある。散髪屋へ行った翌晩あたりはカッフェで持てるだろう? 少くとも確信があらあね」

と津島さんは穿ったことを言う。皆笑わざるを得ない。

「重役の処世訓は確かに御体験から来ていますな?」

「我輩の時代にはカッフェなんかなかったよ。しかし矢場があった」

「いや、真面目な話ですよ。私は重役の処世訓を自分の経験に照らし合せて見て、思い半ばに過ぐるものがありました」

なぞと申出る篤志家があれば、話は益※(二の字点、1-2-22)はずむ。

「これは有難い。何ういう工合だね?」

「この会社へ入る時のことですが、人物試験を受けてから採用発表までの心配ったらありません。迚も駄目だと思ったです。ところが入ってしまうと斯うなるのが当然のようで、何故あんなに煩悶したのか、自分ながら可笑しくなります。