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しょうねんれんめい

少年連盟

佐藤 紅緑

「少年倶楽部」1931(昭和6)年8月号~1932(昭和7)年6月号

N2 · 挑战 · 新字新假名 · 110,920 字 · 219 页

青空文庫

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ドノバンの日記はここでおわって、あとは空白である。それは一行が大暴風雨にみまわれたため、日記帳もなにもいっさいずぶぬれになったためである。そこで筆者は四人のその後の行動を報道しよう。

朝からおだやかならぬ雲行きを見せていた空は、午ごろから、いまにも泣きだしそうになった。

「いよいよくるな!」

と空を見あげてグロースがいった。

「ひきかえそうよ」

「そりゃだめだ。いまからひきかえしてもとちゅうでどんな目にあうかもしれない。どこかかっこうの場所をさがしたほうが安全だ」

とドノバンがはげますようにいった。四人は足を早めた。風は刻一刻はげしく吹き加わり、横なぐりの大粒の雨がほおをうった、とはげしい電光が頭上にきらめいた。

「あぶない! 地に伏せ」

ドノバンがさけぶと同時に、耳をつんざくごうぜんたる霹靂! 数間先のぶなの大木がなまなましくさかれて風におののいている。

「助かった」

と一同はホッとして顔を見あわせた。

「早くこの林をぬけださねばあぶないぞ」

雨と風にさいなまれながらも、屈せずたゆまず、あえぎあえぎ道をいそいだ。