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しょうねんれんめい

少年連盟

佐藤 紅緑

「少年倶楽部」1931(昭和6)年8月号~1932(昭和7)年6月号

N2 · 挑战 · 新字新假名 · 110,920 字 · 219 页

青空文庫

「そうか! 敵はもうこのへんをうろついているのか」

とゴルドンが沈痛な顔をしてつぶやいた。

「だが、ぼくは銃声をきかなかった」

とドノバンがいった。

「それはぼくらもきかない、だからといって安心はできない、重傷のラマが、遠いところからにげてきたとは思えないからね」

と富士男がいった。

「この事件は、ぼくら四人の胸にひめておこう、ほかの者にいらぬ心配をさせるのは苦痛だから……」

とゴルドンがいった。

それから三日目、またまたかれらは、事態のますます切迫したのを知る一新事件にであった。

この朝、ゴルドンと富士男は、ニュージーランド川をわたって視察にいった。川岸から南のほうの沼にいたるあいだの細道に、防壁をきずいて、ここにドノバンらの鉄砲の名手を伏兵させ、悪漢どもがこの方面からくるのを、ふせごうと思ったからである。

二人は地形をしらべながら、茂林のなかをすすんだ、鳥がくらいつくしたのか、けものの骨や貝がらが散乱していた。

「鳥のやつも大食家だね」

と富士男がいって、その一個を軽く足げにした、と、ゴルドンは、とんだ骨を走って拾った。

「そんな骨をどうするんだい、パイプにでもするのか?」