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しょうねんれんめい
少年連盟
佐藤 紅緑
「少年倶楽部」1931(昭和6)年8月号~1932(昭和7)年6月号
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 110,920 字 · 219 页
とケートがさけんだ。
「そうです、セルベン号の船長や、あなたのご主人たちに対して行なったように、皆殺しにしようというのです、やつらに慈悲心を求めるのは愚の骨頂です!」
とイバンスがいった。
一同は肌にあわつぶの生ずる恐怖におそわれた、たがいに手と手をつないで、かたくにぎった。
「なにか物音がしなかった?」
とイバンスが戸のほうを見た。
「いいえ、なにも、だいじょうぶです」
と戸をまもるモコウがいった。
雨はいぜんとして降りしきり、強風はものすごい音をたててふきすさぶ、あかりがチロチロとまたたく、夜はふけた、イバンスの奇々怪々な物語はいつはてるともしれない。
敵襲
イバンスがしずかにブランデーのコップをとりあげて、長物語にかわいたくちびるをぬらしている口元を見つめていた富士男は、
「しかし、どうして海蛇たちの毒手をのがれたのです」
ときいた。
「そこだ、けさ海蛇たちはホーベスと、鉄砲玉のロックにぼくの番を命じて、諸君らの動静をさぐりに出てしまった。ぼくは逃走の好機到来と心中で計企するところがあったが、ふたりはなかなかゆだんしないのだ。午前十時ごろ一頭のラマがぼくらの前にすがたをあらわした。