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しょうねんれんめい
少年連盟
佐藤 紅緑
「少年倶楽部」1931(昭和6)年8月号~1932(昭和7)年6月号
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 110,920 字 · 219 页
思うと、だれもみな一まつの不安を感ぜずにはおられなかった。
イバンスは、敵襲のばあいの防備をするために、洞の内外を巡覧した。洞はニュージーランド川に面し、平和湖の浜を左にひかえている。窓は矢間の用をなし、ここには二個の大砲と、八個の旋条銃が用意されているほかに、なお多くの武器がある。
武器、弾薬、食料の豊富、それだけをたのみに、死守するよりほかに道がない。
しかしかれら七名は、全部凶悪なものばかりだろうか。
「かれらのなかでホーベスは、良心を持っていると思いますが」
とケートはイバンスにいった。
「いやホーベスは最初は善心であったが、いまでは良心がなくなっています。現にぼくが逃走のとき、かれは追跡発砲しているのです」
とイバンスはケートのことばを一蹴した。
少年たちはじゅうぶん用意をととのえて、敵のくるのを待ちうけた。幼年組はほとんど川辺にさえ出ないで、左門洞で息ぐるしい日をくらした。
数日は経過したが、海蛇たちは、ひとりとしてすがたをあらわさなかった。
イバンスはじめ少年たちは、これをふしぎに思っていたが、ある日、イバンスはこつねんとしてゴルドン、富士男、ドノバンをまねいて語った。