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しょうねんれんめい

少年連盟

佐藤 紅緑

「少年倶楽部」1931(昭和6)年8月号~1932(昭和7)年6月号

N2 · 挑战 · 新字新假名 · 110,920 字 · 219 页

青空文庫

だちょうは穴がせまいために、つばさを開いて飛ぶことができなかったが、いま最後の力をこめて、フハンの眼玉をつこうとした。そのせつなにサービスはだちょうのながいくびにぶらりとさがった。だちょうは驚いてサービスの頭を、その怪奇なくちばしで二つ三つつついた。

「なにをちくしょう!」

つかれたサービスはものともせずに、だちょうののどをしめつけしめつけした。

「なにか縄をくれ」

「よしきた」

一同は縄やバンドをつなぎあわせて、穴のなかへおろした。

「ひいてくれ」

一同が縄をひくと! 見よ! たくたくたる丈余の灰色の巨鳥! 足はかたくしばられ、恐怖と疲労のために気息えんえんとしている。

「やあ大きなものだなあ」

一同があきれて見まもっていると、サービスとフハンが穴から出てきた。

「うまいぞうまいぞ、当分ごちそうができるぞ」

とモコウはおどりあがって喜んだ。

「じょうだんじゃない、これを食われてたまるもんか」

とサービスはいった。

「食わずにどうするつもりだ」

「後生だから命だけは助けてくれよ、いまにこれをかいならして乗馬にするんだから」

「だがわれわれの食料の倹約しなければならないのに、この鳥をかう食料はどうするつもりか」