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ひらがたけとうはんき

平ヶ岳登攀記

高頭 仁兵衛

「山岳 一〇の三」1916(大正5)年5月

N2 · 挑战 · 新字新假名 · 13,907 字 · 27 页

青空文庫

村へ照会して見たが要領を得ない、明治四十一年の五月に、東京から清水峠を踰えて帰国した時に、藤原村の入口の湯檜曾温泉でいろいろ聞いて見たが、平岳だの鶴ヶ岳だのという山は聞いた事がないというている、その中に魚沼地方の人々が主となって銀山平(後に記す)の開墾事業を起されて、自分の知己であって隣村である高橋九郎氏が、高橋農場を建設された、農場の主任は白井又八というて自分と主従のような関係のあった者である、高橋氏と白井から銀山平方面の山岳に登るように、面会の時や便の折に毎々勧告される、そこで大平晟氏と銀山平へ見物に行くことになった、自分は平岳に登るのが主眼で、大平氏は燧岳に登って日光へ抜けらるる計画で、時間の都合で同行もしようと約束して、準備までしたが、出発の四、五日前になって自分は差支が出来て中止することとなった、已むを得ぬから大平氏に依頼して、平岳に関係した一切の事を聞き合してもらうことにした、大平氏が帰宅されて御土産話しをされたので、はじめてこの山の大体の見当が付いた、称呼をヒラガタケといって鶴ヶ岳と別物であること、只見川の支流の北又川の支流である