轻读日语

轻松读懂日语经典作品

ja-reading.com

轻松读懂日语,轻松阅读日语。在线阅读日语经典作品。支持在阅读过程中显示假名、查询生词、翻译句子。

ゆうれいせんのひみつ

幽霊船の秘密

海野 十三

不詳

N2 · 挑战 · 新字新假名 · 30,846 字 · 62 页

青空文庫

なんて勇しい男だろう」

船長は、おもわず感嘆のこえを放ったが、それは他の二十三名の乗組員だれもの想いでもあった。

それはそれでいいとして、その次に、この二十四人の生残りの船員たちをひどく脅かすものが残っていた。“人間よりも恐ろしい!”という文句が、一体なにをさしていっているかということであった。

幽霊船だから、人間より恐ろしい奴というのは、幽霊のことなのであろうか。いやいや、幽霊などというものはこの世にないと聞いている。第一幽霊が無電などをうつであろうか。だがこの奇怪きわまる光景をながめていると、おしまいにはこれを超人的な幽霊の仕業とでもしなければ、説明がつかなかった。

幽霊船現わる

無電技士丸尾の遺書は、あまりに簡単であったため、二号艇に乗組んでいた二十何名かの船員の最期を語りつくしていたとはいえなかった。

だが、まったく遺書がない場合よりも、はるかによかった。すなわち「幽霊船」にしてやられたらしいこと、そこには「人間よりおそろしい」何者かがいるらしいことが、おぼろげながら分ったからである。

丸尾の遺書が知れわたると、一号艇の人たちは、破れかかった二号艇の中を、あらためて見なおした。